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ウインカーの不具合

昨日のLMの不具合の件です。

最初にお客様から伺っていた内容は右側だけウインカーが点灯しない事があると言う事でした。

海外製のヘッドライトなので内部ドライバの不具合が疑われましたが、詳しくヒアリングさせて頂くと

ウインカー不灯時はメーター内のインジケータも含めて右側は全てが動作しないと言うことでした。

ヘッドライト以外のウインカーも不灯と言う事になるとヘッドライト内部の問題では無さそうです。

右だけと言う事なのでウインカースイッチやリレーの故障を疑いましたが、テールランプを外して一瞬で原因が判明しました。

LMのウインカーの不具合2

おわかりになりますでしょうか。右のテールランプですが、ハイフラキャンセラー抵抗器として接続されている8Ωの抵抗器ですが、

何故か2個パラレルで接続されています。つまり合成抵抗値は4Ω同等になります。

左は10Ωが1個でした。

何故こんな事をしているのか全く謎です。

LMのウインカーの不具合3

絶縁の為に巻かれているテープも普通のビニールテープだったので糊が変質して絶縁の意味を成していません。

普通こう言ったところにはハーネステープやテサテープを使うのですが(・ω・;)

最初この絶縁不良のショートも疑いましたがどうやらハイフラキャンセラー抵抗器が2個有る事で過電流が流れ、

その結果車両側のフェイルセーフ機能が発動して給電停止が起きて居た様です。

元々ウインカーがLEDになっている車両では従来の電球式ウインカーよりも電流監視がシビアです。

無負荷や過小負荷になればハイフラが起こるのは電球式ウインカーもLED式ウインカーも同じです。

過負荷の場合電球式ウインカーの場合は最悪ヒューズが切れると言う事で保護しますが、LEDウインカーの場合は

例えばですがある車両の場合は2A以上流れるとウインカーラインへの給電を停止すると言う制御が車両ECUによって発動します。

今回は正にこの状態になっていましたので抵抗器を交換して解決となりました。

抵抗器の接続状態も問題でしたが、何の固定もせずにテールランプ本体の窪みに押し込まれていただけの状態だったので

きちんとステーで固定して放熱が出来る様に取り付けました。

プロショップで取り付けされたとの事ですが、この状態はちょっと酷いですね(-ω-;)

LMのウインカーの不具合1

極めつけはテールランプのネジの不足です。

LMのウインカーの不具合4

赤丸部分はネジ穴が空いています。ここには防水ワッシャーの付いたネジでインナーを固定していますが、そのネジがありません。

付いて居た痕跡も無いので恐らく製造時の付け忘れでしょうね。海外製の製品ではそう珍しいことではありません(xωx)

ここも代用のネジできちんと塞いでおきました。

他業者様の暴露ネタの様になるのは心苦しいですが、電気はミスると本当に怖いです。一瞬で火災に繋がりますので

少しでもたくさんの方に危険を知って頂けると嬉しいです(^^)

tag : ハイフラキャンセラー抵抗器過電流

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