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並行車の配光

車検でロービーム検査に変わってから並行車配光を左上がりにして欲しいとのご相談が最近大変増えております。

これにはヘッドライトのタイプによって対応策が色々あり、中には対応出来ない場合もありますので簡単にまとめてみます。

・リフレクター式でレンズがガラス製のライト→残念ながら対応策はありません。

・リフレクター式でレンズが樹脂性のライト→レンズ研磨をしてクリア化してリフレクターの中に国内配光のプロジェクターを埋め込む事で対応可能です。

・プロジェクターライト(バイキセノン式)→プロジェクターを国産の物にスワップが出来る物は対応出来ますが、AFSやレベライザーの絡みがあって出来ないケースが多いです。

・プロジェクター式ライト(ロービーム固定配光→プロジェクター内部遮光板の反転加工で対応出来る場合もありますが、なかにはそれでは上手く行かないケースもあります。その場合は国産のプロジェクターへのスワップを検討する必要があります。

・プロジェクター式ライト(LEDプロジェクター)配光の作り方が旧来の様にプロジェクター内部の遮光板を使う方法では無くリフレクターによる反射とビーム通過部の形状で配光を作っているので不可となります。

この様になかなかこれと言う回答が出来ません。当店で経験のある物は問題ありませんが、大抵の場合は分解後の検討となります。

今回ご依頼頂いたのはシエナのヘッドライトです。

純正の状態だと
プロジェクター配光1
不鮮明なカットラインではありますが、右上がりなのがおわかり頂けると思います。

で、プロジェクター内部の遮光板を反転させて見たのですが、エルボー点の位置が反転させると前後に移動してしまいおかしな事になってしまいました。
プロジェクター配光2

左上がりでも右上がりでもない真ん中上がりの配光となってしまいました(・ω・;)

もうこうなったら国産車のプロジェクターに移植するしか無いので適合する大きさのプロジェクターを探して入れました。
プロジェクター配光3

当たり前ですが、完璧な左上がりになりました。

ただこのライト、アメリカ仕様なので光軸調整ネジが上下用しかありません。左右は調整不可能となっております。

と言う事は移植するプロジェクターの光軸をしっかり正面に向けておかなければカットラインは問題無くても光軸の向きで車検に通らなくなります。

非常に精密な精度を求められる作業となりましたが、無事車検通過のご報告を頂きました(・∀・)

tag : ヘッドライト加工並行車配光右上がり

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